さて、今日から7回シリーズで「こころとからだの心理学」というコラムを書いていきます。
以下のリンクからも読むことができます。
vol.1 心理学の新しい分野
vol.2 カウンセリング現場の実際
vol.3 第四世代のマインドフルネス
vol.4 こころの周辺にある「からだ性」と「瞑想や宗教性」
vol.5 日本人の特性とこれから
vol.6 有機的なからだとは
vol.7 傷や悩みが癒えることについて
ではvol.1から始めていきます。
こころとからだの心理学 vol.1
心理学の新しい分野〜ソマティック心理学〜
「こころとからだはつながっている」
この考え方は、心理学では新しい分野です。
え?あたりまえのことじゃないの?と思われる方もいるかもしれません。
特に、曖昧さをすぐに受け入れる日本人的な感覚でいうと、もともと知っている感覚ですから。
けれど、心理学の中でも治療・診断するという分野は、アメリカの精神医学会がリードしてきたため、日本はそれに追随するように学問、カテゴリー分け、言葉中心の心理療法、薬物療法が中心の時代が続いてきました。
そのために、「こころとからだはつながっている」という考えをベースにしたソマティック心理学というのは新しい分野なのです。日本人としては馴染み深い、”自然の大切さ・呼吸や人とのつながりの大切さ“などを、ソマティックというようにカタカナで逆輸入されているのが、最新の心理学分野の状況ではないかと思います。
vol.2 カウンセリング現場の実際 へつづく