「こころとからだの心理学」シリーズ7の
vol.4 こころの周辺にある「からだ性」と「瞑想や宗教性」からの続きです。
こころとからだの心理学 vol.5
日本人の特性とこれから
「こころとからだはつながっている」と、そんなことをあえて言わずとも、それを感覚的に知っている日本人について書きたいと思います。
日本人は心身一如という考え方や、神仏習合、八百万(やおよろず)の神々という言葉があたりまえにあったように、そもそも「こころとからだ」を分けるという考え方や、精神性や目に見えないものを分けるという考え自体がなかった民族なのではないでしょうか。
分けるという考えすらなかったので、心身二元論(物質的なものと心は別物という考え)や、一神教(外側にある特定のものを崇拝し、善悪がはっきりしている教え)、新興宗教(ピラミッド型の組織形態によるもの)、ニューエイジの流れからくるスピリチュアリズムなど、書ききれないほどのものすべてを受け入れているのが日本の現在の様子のように感じます。
本来の日本人の感性を思い出していく、それがこれからの時代の主流になっていくことや、このコラムの冒頭に書いた「こころとからだはつながっている」ということの大切さを多くの人が思い出していくことを願って、私自身もそうでありたいとカウンセリングや講師の活動しています。