カナリヤみたいな我が子

じように育てたつもりが

全く個性が違う。

 

同じように接したいのに

この子にはどうしてもイライラしてしまう。

 

母の調子が悪いと

必ず一緒になって調子が悪くなる子、

何か訴えのような悪さとか、症状とか、

逆におとぼけとか、色んなことしでかしてくれる子。

 

私は長男を見ていて

カナリヤみたいだなぁって思うことが多かった。

 

カナリヤは、有毒ガスがあるかどうか真っ先に反応してパタッと倒れてしまうから洞窟に入るときにお供に連れて行かれる、という話を聞いたことがあるから。

 

つまりは、カナリヤさんを見ていたら

いまOKかどうか分かるというバロメータなのだ。

 

洞窟は、もしかしたら自分探検の暗い穴ぐらで、自分の認めたくない嫌なところを子どもが引き取って見せてくれてるのかもしれない。

 

小さい子は、カナリヤ。

カナリヤみたいに、ママを守ってくれてる。

 

繊細すぎて面倒くさい子どもだと、

うるさい子どもだと言われるカナリヤは、ママを一番に愛してくれてる。

 

愛したい、役に立ちたい思いが強いカナリヤは、嫉妬深いし、競争意識も人一倍かもしれない。

 

弟に蹴りを入れたりする。

弟の方がずるいと、不満を言ったりする。

 

兄弟げんかは、はげしくすばらしい。

生きてる!

生き残る!

俺の方が!

お前より!!

 

でもね、そんなとげとげした姿は

僕の方がすごいんだ。

僕の方が役に立つんだ。

僕の方がママを幸せにできるんだ!!

ってね、愛したい力いっぱいなのかもしれない。

 

「どっちの方がすごい?

どっちの方が好き?」って。

 

ママは、耳元で

一人ずつに「一番大好きだよ」って答えるけど、すぐ自慢してバラしちゃうから、あれ?どっちも?って気づかれちゃう。

 

どっちも、じゃなくて

ちゃんと答えて!!

って、詰め寄られるから

困りながら産まれた時の話をする。

 

初めてOちゃんと会った時

なんて、賢い子なの!って思ったんだ。

初めてAちゃんと会った時

なんて、優しい子!って思ったんだ。

 

Oちゃんは、かけっことか大きな動きをするのが上手。

Aちゃんは、あやとりとか細かい動きが上手。

 

Oちゃんはボールを投げるのが得意。

Aちゃんはボールを蹴るのが得意。

 

Oちゃんは、音楽が好き。

Aちゃんは、絵を描くのが好き。

 

君たちは、一人ひとりが

できること出来ないことがいっぱいで

ママはどっちも嬉しいんだ。

でこぼこを、喜んでるんだ。

 

でこぼこした自分を抱きしめるように。

ちっちゃな人たちが自分の人生かけて

カナリヤみたいに愛のサインを発してくれてるんだもの。

 

2014年 子育て日記より

 

 

 

 

イラスト「ふわふわ。り」さんより

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